デビュー予定日だったけど、あえてやめてみた日に。

今日はいわゆる「予定日」です。
わたしのハハが、お医者さまから言われた『あみさん、この日にデビュー予定なんじゃないですかね』っていうアレです。

でもわたし、この日の外界デビューは辞退させていただいて、もうちょっとハハのお腹を堪能したわけですけども。

わたしのハナシの前にハハのことを少し

ご存知ない方も多いと思いますので、あみハハ(仮)のことを少し。
わたしがお腹にお邪魔する前から、いわゆるエステティシャン一筋で職に就いていて、今なお現役。
おほほほほーーーーー
という特徴的な笑い方をする、とってもチャーミングな人です。

最近、笑い方がハハに似てきたような気がしないでもないですが、悪い気もしないでもないです(笑)

「一筋で」って言ったけど、どうしても就きたかった仕事でもなければ、なにかライセンスを取ったわけでもないし、一流サロン(っていうの?)で修行したわけでもない、そんなハハです。
だけどね。
今は名古屋と神奈川を1週間ごとに行ったり来たりしながら、ひとりでマイペースにフェイシャルを続けています。
どちらのサロンも、朝から晩までお客さまでいっぱい。次の予約をせずに帰る人なんているのかな、という感じで、とにかく愛されていて必要とされている、それが伝わってきます。

わたしは、そのハハの背中…どころか、胎教でエステティックのことを知り、その姿とお客さまの姿、笑顔を見て、
エステティシャンって、何て素晴らしい職業なんだ!!と、この道に進むことを幼心に決めたわけです。

どれだけ時間とお金を費やしても見たかった世界

でもね。
どれだけ年月をかけても、わたしが見てきた以上のサロンには出会えなかった。

それは、わたしが力不足なんだと思ったし、だから山のように勉強しました。つい数年前まで、ホントつい最近まで。
エステティックに限らず世界中のあらゆる手技のことも、代替医療や栄養のことも医学も心理学も化学も脳のことも、スピリチュアルのことも、ビジネスのことも、見たし聞いたし経験もしたし学んだし、計算するのが恐ろしいほどにお金と時間をかけました。

今思えば。わたしがランドセルを背負って向かったハハのサロンは、設備や環境でいったら、サロンなんて呼べない雰囲気だったのかもしれない。
個室じゃなくて、数台並んだベッドでみんながおしゃべりしながらフェイシャル受けていたし、引き締めパックしてるのにパリパリさせながら喋ってる人もいたし(笑)
知らないお客さま同志で化粧品のお勧め合いをしてくれていて、笑いあっていて、時には人生相談になったりして、帰るときにはみんなが笑顔で大声で(笑)帰っていく。

人見知りすぎて奥に引っ込んではチラッと顔を出したり、パックで使ったガーゼを洗ったり、コーヒーカップ洗ったりしてコソコソしながら見ていたあの光景は、
どこに行って何をしても、どれだけ頑張って勉強しても見られないことに気づいて、落胆すらしていたのです。

↑このころはまだ積極的にポージングする子だったんですけどねー笑

これ以上ない遠回りをして決心したこと

それは決して、学ばせていただいた方や内容、働かせていただいた場所のせいじゃありません。
加えて、他のサロンさんのおもてなしも本当に素晴らしいと思っています。
このことだけは断言させてください。

ただ。わたしの原点が、わたしの目指すべき道が、
これほどまでに足元に目の前にすぐそばに在ることに気づいていなかった
…というか、気づいてたけど外にはもっとなにかあるんじゃないかと、わたしがわたしを信じきれてなかった、それだけなのです。

転んでみなくちゃ分からないという実践型(笑)な性格もあって、これ以上ない遠回りをしてきたわけですが。
2012年にある手術をしたときをきっかけに、20年近くに渡る遠回りを止める決心がつきました。

あなたが何をしたって全員から嫌われたって、世の中に二人はあなたを好きな人がいるんだから

お声がかかると嬉しくもあり、ちょっとした違和感を感じたとしても断れないというダメダメだったわたしは、手術が必要なほど、ストレスを溜め込んで自分を痛めつけてしまったんですね。
それなのに、それでもなお
「これで長期のお休みしたら、断ったら、お仕事こなくなっちゃうんじゃないか。もうこのお仕事できなくなっちゃうんじゃないか。」
と、本気で思ってました。

こころで泣きべそかきながら、ハハにそんなことを話をしたときに
『あ、そうなの?
ま、あなたが何をしたって全員から嫌われたって
世の中に二人は絶対あなたを好きな人がいるんだから~責任的にもね(笑)
いつもお墓参りでこれだけ言ってるもん。
あなたがあなたらしくいられますようにって。
おほほほほーーーーー』

ハハは間違いなく覚えてないと思いますし(笑)、その時は
『何それ!製造責任的にってことー??わははーー!』
と笑っていたけれど、その帰り道、泣きそうになりながらこの言葉をこころにもメモにもしっかりと残しました。

その後、手術も無事に終えて、お仕事が減るなんてことは全くなく、おかげさまの取り越し苦労で(笑)
1シーズンごとに名古屋に帰って、ランドセルを背負った人見知りのわたしを知っているお客さまにもかわいがっていただきながら、ロミロミのトリートメントをさせていただいています。
名古屋に帰る度、ハハとお客さまの関係性に目の前で触れる度、わたしのロミロミを心待ちにしてくださっているみなさんにお会いする度、自分がこれからどこに向かっていくのか、ということを真剣に考えていました。

そして、わたしが進む道

エステティシャンになる!と決めてから今まで、どれだけ何をしても、ぽっかりと空いた何かが埋まらなかったけれど、
名古屋でのお仕事やあの術前のひとこと(それ以外にもいっぱい、名言や迷言(笑)があるんですけどね)を得て、答えを周りばかりに探していたことに気づいた時、
『どんだけ素晴らしい師匠がいるんだ、わたしには。』
と、灯台下暗しを地で突き進んでいたことに、自分で笑ってしまいました。

「何がしたいの?」「どうなりたいの?」「価格設定は?」「今後の展開は?」「あれは?これは?」
ひとりで仕事をしていると、そんな言葉を見聞きすることが増える・・・いや、そんな言葉を無意識に目に耳に入れては、もっともっと!って思います。
いや。思います、どころか、日々そんな文字が目に飛び込んでは揺らぐ自分もいます。

だけど、わたしはやっぱり、あの光景を目指していく。

「ハハさーん!またねー!!」
って、笑顔で帰っていくお客さまを
「はいはーい。気を付けてねー。おほほー」
って見送る、あの景色のまんなかに、自分の居場所を作って、みんなの居場所を作る。
毎日いろんなことがあるけれど、ここに来たら「ま、明日も頑張ってみるか♪」って思える場所で、人で在り続ける。

本格デビュー(笑)の記念日を前にはじめて語る、わたしの原点、そしてこれから進む道。